勉強 運動

勉強と運動は表裏一体

勉強と運動は、どうしても切り離して考えがちですが、脳という観点からみると、両方とも脳力を高める方法です。

 

受験勉強に取り組んでいる高校生は、部活を休んでまで勉強に没頭したりします。自宅にいるときも、勉強時間が膨大なため、ちょっとした筋トレなどもしなくなる人が多いのではないでしょうか。そうなると、ますます運動不足になってしまいます。

 

勉強が忙しいから運動できないという人は、運動がいかに脳力アップに関係しているか、いかに記憶力をアップさせるかを知れば、毎日、エクササイズしたくてたまらなくなるのではないでしょうか。両立できない・・・なんてことは言えなくなるはずです。

 

勉強に運動を取り入れると、以下のような効果が期待できます。

 

  • 運動後に勉強すれば、記憶力と集中力が高まる
  • 運動しながら学習すれば、覚えやすくなる
  • 勉強してから運動すれば、ストレス解消、息抜きになる
  • 運動すると脳の血行がよくなり、脳の機能がバージョンアップする

 

そのほか、筋トレが趣味になれば気晴らしにもなりますし、受験勉強中に風邪をひいたりしない、強い体になれます。部活もしなくなり、運動不足になりがちな受験勉強中だからこそ、毎日の習慣に運動を取り入れていきましょう!

運動してから勉強をする効果

まず運動をしてから、学習に取り組む効果について解説します。

 

勉強前の運動は、あまり激しい筋トレをすると、「くたくた」になったり眠くなったりするので、避ける必要があります。もし筋力トレーニングをするなら、勉強を何セットか行い、とりあえず一段落した「夕食前」がいいでしょう。そのあと、長い休憩にはいる直前に行うわけですね。

 

勉強の前に運動をする場合は、軽いものがいいでしょう。
自宅にエアロバイクやステッパーなどの有酸素運動器具があるなら、それを使う。もしなければ、近所を10分くらいウォーキングしてみてはいかがでしょうか?あるいはダンスを知っていればそれでもいいでしょうし、空手の型とか剣道の素振りみたいなものを、軽くやってみるのもいいと思います。とにかく、筋トレほど激しい運動でなければ、なんでもいいのです。

 

運動をすると脳が喜びます。ドーパミンが分泌され、海馬からシータ波が発生します。
脳の血流も増します。そのほか手足からの刺激、全身の筋肉からの刺激が、脳を活性化します。
この状態にしてから勉強に取り組むのと、そうでないのとでは、勉強効率が違ってきます。集中力、記憶力、思考力、読解力、理解力が違うのです。

 

学校から帰るときに、ある程度歩く人は、それがそのまま「勉強の準備運動」になります。家についたら、そのまま机に向かえば、効果的な学習ができます。

運動しながら勉強する効果

つぎに勉強中に運動する、ということについて。
勉強というと、机にじっと座っているというイメージがあります。理解学習の場合は、それでもいいでしょう。テキストや受験参考書を黙読するときは、何十分もじっとそのままなわけです。

 

このように教科書を速読するときは、体からの刺激を少なくしたほうが、文字情報が脳に入りやすくなります。つまり腕とか足とかさすりながら学習するのではなく、できるだけ負担のない姿勢を取るべきです。このときは飴やガムなども、口に入れないほうがいいでしょう。視覚からの情報だけに絞って、味覚や触覚、聴覚からの刺激を極力少なくすることが、速読による理解学習のコツです。

 

しかし暗記学習のさいには、できるだけ体を動かした方が、脳に入りやすくなります。
たとえば英語の単語や熟語、構文、歴史(日本史や世界史)の年号や人名、そのほかの社会科(地理、倫理、政治・経済)、理科(物理、化学、生物)といった暗記主体の科目の場合は、部屋のなかを歩き回りながらの方が、記憶しやすくなります。難関の国家試験やITパスポート、簿記、基本情報技術者試験、各種公務員試験などの資格試験においても、同様の原理です。

 

記憶をつかさどる部分に海馬がありますが、ここには「場所細胞(場所ニューロン)」というものがあります。場所を移動するたびに、海馬の特定箇所が活性化するのです。海馬のなかに地図があるようなものです。このような特性から、海馬の様子をモニターするだけで、その人を見なくても、いまどこにいるのかを当てることもできるのです。

 

このように記憶は、運動や場所と密接にかかわっていますから、できるだけ記憶にかんする勉強は運動しながらのほうがいいわけです。よく、歩きながら英単語を記憶している人がいますが、これは脳科学からみれば、かなり有効な勉強方法です。海馬からシータ波が発生しているからです。歩くことが困難な場合は、立ったままでもOKです。立ってるとはいえ、微妙にゆれていますし、足の筋肉が緊張しているので、脳の血行はよくなります。電車のなかでも立った方が、振動もあり、筋肉をつかうので記憶しやすくなります。座るときは、問題集(入試の過去問)を解いて、書いたりなどする場合だけにしましょう。

 

ちなみに「貧乏ゆすり」は敬遠されがちですが、じつは脳科学的にみると、記憶するさいには効果的です。前述したように速読するさいの「理解学習」においては、貧乏ゆすりは気が散る元ですが、暗記モノに取り組んでいるときには、とても有効な方法です。

勉強後に運動する効果

これは、特に説明はいらないと思います。
勉強、とくにテキストを速読する「理解学習」においては、じっと机の前に座っていることが多いです。また過去問に必死で取り組んで考えているときも、運動不足になりがちです。

 

人間の集中力というものは、だいたい60分程度が限界なので、休憩に息抜きを兼ねて運動をすれば、次の勉強のための集中力や記憶力が復活してきます。勉強によって脳は活性化されますが、運動によっても脳は刺激されます。勉強とは、また別のルートによって脳が活性化されるわけですね。そのため休憩時に運動をすれば、勉強で使う脳の部分を休ませることにつながるのです。

 

勉強後は、とくに腰や首、背すじ、足の骨や筋肉が硬直していますから、ストレッチによって、ゆっくりとほぐしてやるとよいでしょう。運動といっても息を弾ませる必要はなく、柔軟体操のようなものでもよいのです。

 

受験勉強一辺倒で、部活もしなければ、家でも運動をまったくしない人は、脳の運動領域が使われていない状態。勉強も運動も両立している人は、全脳を使っているので、運動しない人は「脳力」という点で劣ってしまいます。

 

以上のように勉強と運動は、密接に関係しています。
切り離して考えることが間違いなのです。中間テストや期末テストでいい点数をとりたいなら、駿台や代々木ゼミナール、進研模試、河合塾、東進ハイスクールなどの模試でC,D,E判定ではなく、A,B判定を取りたいなら、ぜひ運動を勉強に取り入れましょう!

 

運動ですから、体を動かすことは、すべて該当します。堅苦しく考える必要はありません。通学の途中の歩きも運動ですし、足の裏を刺激する「青竹踏み」や、「咀嚼」も運動です。顎を動かすことは、脳にとって、かなりの刺激になります。理解学習のさいは邪魔な動きですが、記憶学習のさいには、ガムをかみながら暗記するというのも有効です。

 

勉強と運動の連動・・・これこそ受験勉強法の秘訣ともいえるのです。

 


 

 

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