毎日 勉強

毎日勉強すると、勉強が楽になる?

毎日勉強することは、つらいとお考えでしょうか?
たしかに、そうかもしれません、ふだん勉強していない人にとっては・・・。勉強しない人にとっては、学習にたいするマイナスイメージがあるために、ますます遠ざかる結果になります。この悪循環を断ち切り、好循環に入ることができれば、毎日勉強することは誰にでも簡単にできます。

 

毎日勉強することのメリットは以下のようなものです。

 

  • 勉強の習慣がつくので、勉強が楽になる
  • 予習・復習をするので、学校の勉強についていける
  • 勉強が理解できるので、面白くなってくる
  • 中間・期末テストで高得点が取れる
  • 最終的に、第一志望の中学・高校や一流大学に合格できる

 

毎日勉強することによって、家庭学習が習慣化されます。
これは脳内に、専用の太い神経回路とシナプスが形成されたということ。いったん、このような勉強専用の回路が作られれば、とくに意思の力を必要とせずに、しぜんと机に向かって勉強ができるようになります。机に向かわないと、かえってシックリこなくなるくらいです。

 

マラソンを毎日している人は、1日でも休む日があると、なんだか落ち着かないといいます。毎日走っているからこそ、脳内にマラソンの専用回路が形成されるわけです。受験勉強でもいっしょです。脳内に勉強専用の神経回路が作られるまで、つまり習慣化するまでは辛いかもしれませんが、それを越えれば、あとは楽になります。

習慣化するまでには1か月かかる

受験勉強法といっても、その基本は、毎日の勉強の習慣をつけて、「逆算して立てた計画」を淡々と実行に移していくだけです。

 

人は、勉強にかぎらず、ピアノや書道などの習い事であれ、空手や剣道、柔道といった武道であれ、野球やサッカー、テニスといったスポーツであれ、いったん習慣化してしまえば、練習や稽古の辛さがなくなります。そこまでが自分との戦いなのです。いったん習慣化されれば、それをやらないと気持ち悪い状態になります。ここまで行けば、好循環に入ります。(もちろん、習慣化したあとも、「より自分を追い込めるか」という自分との戦いは待っていますが・・・)

 

いつまでたっても勉強に抵抗がある人は、習慣化しないうちから、「昨日勉強したけど、今日は遊ぶ」とか「週に2,3日しか勉強しない」とか、”ばらつき”があるからとも言えます。

 

一つの事が習慣化するまでには、つまり脳内に専用の神経回路が形成されるまでには、約1か月かかるといわれています。つまり最初の1か月は、どんなにつらくても耐えて、毎日つづける必要があるということです。でも1か月を過ぎたあたりから、その辛さも軽減されるので、いつまでも続くわけではありません。そのことを知っていれば、最初の1か月は乗り切れるのではないでしょうか?

 

逆に、「1か月がまんして続ければ習慣化できる」という事実を知らない人は、1か月を耐えられないことでしょう。知っているか、知らないか・・・これが成功の明暗を分けるのです。

 

とはいっても、ただ耐えるだけではストレスがたまります。
毎日勉強するための効率的な方法があるので、それを次にご紹介します。

間髪を入れずに勉強を開始する

勉強の習慣をつけるためには、1か月間は毎日勉強することが必要だと述べました。
でも勉強が嫌いな人は、1か月といえども、たいへんな努力を要します。そこで、すんなりと勉強に入っていけるコツをご紹介しましょう。

 

それは、おもむろに勉強に入っていくというテクニックです。
勉強が好きではない人は、どうしても勉強前に緊張して、身構えてしまいます。敷居を高くしてしまうのです。そのため、勉強するまえに、ちょっとだけゲームをしようとか漫画を読もうとか、一拍おいてしまうのです。でも、けっきょくは、ずるずると趣味や娯楽のほうに引き込まれていって、勉強しなかったりします。

 

そこで勉強をしようかな、と思ったら、間髪を入れずに教科書やテキストを手に取り、ページをめくってみるのです。いきなり前回の箇所から始めることはありません。まずは教科書や過去問を手に取る。
そして、適当に開いて、そこに載っているイラストを眺めたり、文章を数行読んでみたりするのです。

 

そうしているうちに、「勉強しなければ・・・」という”現実”が身に染みてきます。また、テキストに接しているうちに、しぜんとやる気モードになってくるものです。モチベーションがアップしてくるのです。そのような状態になったら、本腰をいれて勉強すればよいのです。もちろん受験参考書などをパッと手に取ったあとに、すぐに勉強に入れる人は、そうしたほうがよいでしょう。

 

この方法を実行するには、数学や英語、社会科、理科などのテキストや教科書を、つねにそばに置いておく必要があります。弁護士や税理士、司法書士、行政書士、看護師国家試験、ファイナンシャルプランナー(FP)、簿記、医師国家試験、1級建築士、地方・国家公務員試験などの資格試験を目指している社会人のかたも、同様の原理です。机のなかや本棚、鞄のなかよりも、テーブルの上など、すぐに手に取れる場所に置いておくことがコツです。また勉強部屋だけではなく、通勤・通学時においても、おもむろに取り出して読み始めるという方法はいっしょです。

 

いきなり行うことによって脳がやる気を起こす心理効果を、心理学の用語で作業興奮といいます。
これには、脳の奥深くに存在する側坐核という部分が関係しています。側坐核はやる気のスイッチです。このスイッチは、実際に行動に移すことでしか入らないといわれています。つまり「やる気が出てから勉強しよう」と考えている人は、絶対にやる気がでないわけです。そうではなく、まずは行動を開始してみる。そうすることによって、脳の側坐核が刺激されて、やる気のスイッチが入るのです。

 

どこの世界でも発想の転換の大切さがよく言われますが、毎日の勉強においても、まずは行動を開始する。そのように発想を切り替えていくことが大切なわけですね。

いったん習慣化すれば、週1で休んでもOK

ただし毎日勉強するのは、脳内に勉強専用の道路ができるまでの約1か月間です。その回路が形成されたかどうかの判断は、1日でも勉強を休むと、「なんだかしっくりこなくなる」かどうかです。

 

いったん家庭学習が習慣化されてしまえば、週に1回休みを取っても、専用回路はなくなりません。
学習計画の立て方のコツ」でも述べているように、週に1日だけ、たとえば日曜日だけ、まったく勉強せずに遊ぶ日を設けることは有効です。ご褒美がもらえるという楽しみになるし(外発的動機)、勉強を禁じることで、かえってやる気が出てくるし(カリギュラ効果)、翌日の月曜日から、また新鮮な気持ちで勉強を開始できます。

 

またストレスがたまりがちな受験勉強期間において、ストレス解消にもなります。ストレスが慢性的にたまると、海馬に悪影響がおよび、記憶力の低下をもたらす危険があるので、ストレス解消は大切な要素です。そのほか週1回休みを入れることで、単調な受験勉強にリズムができます。単調になるとマンネリ化の危険がありますが、そこに新鮮さが加わり、集中力や思考力、記憶力がアップする効果が見込めます。1日勉強しないと、不安が増大するので、そういったことからも翌日からの勉強に拍車がかかります。いいことづくめではないでしょうか。

 

さて、毎日勉強しなければいけないのは、習慣化するまでの約1か月だけです。
そのあとは、定期的に勉強しているかぎり脳内の専用道路はなくならないので、柔軟にスケジュールを組んでいけばいいのです。

 

毎日の勉強が習慣になれば、予習・復習をしっかりこなせるので、学校の授業や予備校の講義が理解できるようになります。そうなると授業についていけるので、勉強が面白くなってきます。日ごろから勉強を積み重ねているので、中間・期末テストの直前になってあわてることもなくなります。試験前は、ちょっと復習するだけでテスト勉強は終了です。

 

大学受験をする予定がある人なら、高校1年生のときから、このような勉強の習慣がついていれば、基礎力がしっかりとついてきます。とくに英語や数学は積み重ねの教科ですから、高1から毎日勉強することが大切です。そうしていれば、大学センター試験が近づいてきても、あわてることがなくなります。基本はふだんの勉強で十分に身についているはずなので、高3にもなれば、あとは過去問や模試など、実践主体のトレーニングに徹底して時間を割くことができます。その結果、高い確率で、難関の高校や、私立・国公立の大学に合格するという結果になるわけです。

 


 

 

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後記

なお以上述べたことは、「毎日勉強するには、どうしたらいいか?」という悩みへの回答です。習慣化できるまでは、とくに勉強時間にこだわる必要はありません。たとえ10分であっても、30分であっても、勉強できたら自分をほめてあげることが大切です。
しかし、いったん習慣化したあとは、勉強時間を3時間、5時間、8時間、10時間といったように、「めざす試験の難易度に合わせて」増やしていく戦いが待っていることは言うまでもありません。東大や京大、慶大、早大、一橋、関大、成城、立教、上智、同志社、学習院、中大など難関といわれる大学に合格するには、当然、それなりの勉強時間が必要になります。司法試験を受けようと思っているかたも同様です。
ただ、その場合でも、一定の勉強時間を毎日頑張ることが「習慣」になれば、じきに楽に続けられるようになることは言うまでもありません。とはいっても毎日の学習時間が増えれば増えるほど、ストレスを解消するために、週1回の休憩の必要性は増していきます。ぜひ、あなたの状況に合わせて、このページに書かれていることを活用してくださいね。

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