英単語 覚え方

英単語の覚え方のコツ

英単語の覚え方というと、中学生や高校生がよくやる方法として、単語カードをつくり、表にスペル、裏に意味を書く方法があります。そのほか文字が赤くなっている単語帳で、赤シートで隠したりして覚えていく方法に人気があります。

 

このように英単語の覚え方というと、単語だけに注目して、「単語とその意味」だけをひたすら繰り返すという方法が取られがちです。中間テストや期末テストは、記憶をチェックするものですから、そのような丸暗記の勉強法でも通用するでしょう。

 

しかし高校入試や大学入試といった受験勉強においては、「本格的な英語力」が問われます。単語だけを覚えていても、英文をすらすら読めなければ、模試で偏差値をアップしたり、C,D,E判定をA判定やB判定にすることは難しいのではないでしょうか。

 

また将来の仕事で、英語を「使えるツール」にするためにも、今から、もっと根本的な、記憶に残りやすい「英単語の覚え方」を身につけていきましょう!

 

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丸暗記では忘れやすい

英単語の覚え方として、よく行われている方法を冒頭で紹介しました。
英文から抜き出して、英単語帳とか英語カード、あるいは書き写したノートだけを見て、それだけを反復学習するという方法ですね。

 

このやり方のメリットは、「その単語の意味を書け」とか「スペルを書け」という問題には強いことです。
いっぽうデメリットは、試験問題という「きっかけ」が与えられなければ、脳内から取り出せないという点です。つまり、ふつうに英文を読む中で出てきても、うまく脳内から取り出せないわけです。前後の文脈から推測する力もつきません。当然、ネイティブの発音を聴いて、聴き取れるはずもありません。

 

単語とその意味だけを覚えるやり方は、大脳皮質において神経線維どうしのつながりが少ない状態。ですから、忘れやすく引き出しにくくなります。

 

英単語の覚え方として、何度も紙に書くという方法も、よく行われています。
目で見るだけよりは、紙に何度も書く方が、手の筋肉も使うので記憶に残りやすくなるのは確かです。
さらに、書くときに声に出しながら行えば、五感を使うので、さらに記憶しやすくなることでしょう。

 

しかし、手書きをしようが音読をしようが、「英単語とその意味」だけを抽出して暗記するという方法には変わりありません。英単語の覚え方としては、神経線維のつながりを、もっと密にしたほうが、長年覚えていられますし、忘れにくい記憶になります。また大学受験や資格試験で、試験問題の英文のなかで出てきても即、対応できるような「役に立つ記憶」になります。

英単語は、いろいろな方向から覚えよう!

英単語の覚え方としては、「スペルとその意味」という組み合わせだけでは不十分です。
そのやり方だと、前述したように、「スペルを質問されたとき」や「意味を質問されたとき」には強いのですが、英文のなかに突然現れると、前後の文脈(シチュエーション)から意味を読み取れなくなります。

 

そこで英語の単語を覚えるときは、いろいろなグループにわけて記憶すると効果的です。それだけ、思い出すときに「きっかけ」が増えるからです。

 

たとえば「大きい」という意味のlargeを覚えるとします。「スペルと意味」という組み合わせだけを暗記するのは、従来のやり方。そこで、「大きい」という意味の単語をいっしょに覚えるわけです。「大きい」という意味の英単語には、ほかにもvastやenormous、huge、bigなどがあります。このようにすれば、一度にたくさん覚えられますし、お互いの微妙なニュアンスの違いもわかってきます。

 

そのほか接頭語や接尾語、語源を意識することによって、とくに英単語を暗記しなくても、意味を推測できるようになります。つまり、思い出すルートが増えるのです。たとえば「pre」という接頭語は、「前の、前に」といった意味があります。そこから「あらかじめ」という意味が見えてきます。よく知られている接頭語に、「re」がありますね。これは「繰り返す」といったニュアンスがあります。replay、rewrite、returnなど。「un」には否定の意味が込められているのはご存じのとおりです。unhappy、unfair、unbalancedなどなど。

 

そのほか反対語や関連語、派生語などでグループ分けすれば、語彙力が一気に倍増します。
同じシチュエーションでまとめて記憶する英単語の覚え方も有効です。たとえば飛行機関連、レストラン関連、食材関連、スポーツ関連(サッカーや野球など)。そのシチュエーションのなかで、自分だけの面白いストーリーをつくり、英単語を配置してもいいでしょうし、光景としてイメージを思い浮かべて英単語を覚えていくのもいいでしょう。

 

いろいろな方向から英単語を覚える方法として、ほかには、英文といっしょに暗記していくやり方もあります。やっている人は、けっこうやっているのではないでしょうか?英単語帳や辞書にのっている例文といっしょに単語を記憶していくと、思い出す「きっかけ」が増えるので、それだけ「使える記憶」になります。

英単語の暗記は順序を守ることが大事

ときどき英単語の覚え方として、いきなり英語の辞書を一番はじめから記憶していこうという人がいたりします。それも、一つの単語にある「すべての意味、用例」を全部、暗記しようというわけです。たしかに、その挑戦の意気は素晴らしいといえます。このような受験勉強法をする人には完全主義者が多いと思いますが、英単語の覚え方としては効率が悪い方法です。

 

人間の脳の特性として、一段ずつ階段を上っていくように段階を経ないと、効率よく学べないという点があります。何かを学習しようとするとき、まずはおおざっぱでいいので脳内にイメージをつくります。
そのような土壌をつくっておいてから、より細かい部分に目を向けていく
・・・これが正しい受験勉強法の順序です。

 

スポーツでも一緒でしょう。まずはおおざっぱなルールを覚え、基本練習を繰り返します。細かいルールを知ったり、高度なテクニックを身につけるといったことは、基本を覚えたあとにすべきです。初心者がいきなり高度なテクニックを身につけようとしたり、細かなルールを覚えようとすることは本末転倒です。

 

初期の段階での英語の単語の覚え方としては、「一つの単語につき、一つの意味」が基本です。
最初のうちは、それでいいのです。そして語彙力もアップしてきて、ボキャブラリーも増えてきたら、次の段階として、そのほかの意味に目を向けていけばいいのです。

 

英単語帳を使って意味を覚えていくときには、いくつかの意味が掲載されていても、そのなかのひとつだけを厳選して、それだけを覚えるようにすることが最初のうちの暗記法です。ほかは捨てるわけです。

 

中学生や高校生は、英文を見ながら英単語を調べていったりしますが、英語の辞書はまったくつかわず、英単語帳で調べている人もいたりします。そのほうが、掲載されている意味が少ないので、迷いがないし、覚えやすいらしいのです。

 

まとめると英単語の覚え方は、「スペルと意味」だけに限定せず、グループ分けして覚えるということ、そして、できるだけ英語の文章といっしょに記憶するほうが、実際に使える単語になります。一つの単語の意味にかんしては、最初のうちは「ひとつの意味」に限定し、上達してきたら「複数の意味」に広げていくというやり方が、脳の特性にもっとも合った記憶法になります。

 


 

 

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後記

英単語の覚え方としては、単語を暗記するための、スマホのアプリやゲームなんかもありますね。アプリを使えば、いつでもどこでもできるので便利そうです。また駿台受験シリーズの「システム英単語(シス単)」や、「英単語ターゲット1900」なんていう本もあったりします。DUOを使った記憶勉強法もいいですね。ただし、本文でも述べているように、単語だけに注目しすぎても、それは使えない知識となります。英語学習においては、できるだけ、いろいろなつながりをもって記憶したほうが、実際に英文を読んだりネイティブと会話する段になって、すぐにアウトプットしやすいのです。英語の単語だけを考え続けても、ネイティブの会話に置いて行かれてしまいます。ある程度の推測力も必要なわけです。
TOEIC(トイック)やTOEFL(トフル)においても、英語の単語は重要ですが、できるだけ脳内ネットワークを密にしたほうが、高得点につながります。ただ、小学生のうちから英単語に挑戦しようというときは、単語単体で覚える学習法は、まだ意味があるかもしれません。なぜなら、意味記憶が得意な臨界期だからです。でも高校生にもなって、同じ勉強方法を採用していると、覚えられないという事態に陥ります。臨界期がエピソード記憶(経験記憶)に移行しているからです。
経験記憶ということは、連合と精緻化がなされているということ。ですから英単語の覚え方としては、(経験していないので)経験記憶にまではできなくても、できるだけ連合し、精緻化していけば、少しでも経験記憶に近づけるわけです。それは忘れにくく、引き出しやすい記憶となります。
いっけん、スペルとその意味だけでも、「イメージ化」ができそうな気がします。でも、それだけでは、どうしても「希薄なイメージ」といえます。もっと強固なイメージとともに単語を覚えるべきでしょう。そのために物語文や英文が役立ちます。また同じシチュエーションで、まとめて覚えるときも、奇抜な物語を作れば、それは忘れにくい記憶となります。
ひとつの単語にひとつの意味というのは、もちろん最初のうちです。汎化と分化という考えからいっても、最初のうちは「もっとも根本的な意味」だけを覚えるべきです。そして慣れてきたら、別の意味やニュアンスを使いこなせるようにしていきます。これが分化です。翻訳者は、この分化が究極まで行き着いた人たちです。また大学の入試試験では、辞書の意味が全部必要というわけではありません。その意味でも、辞書をすべて暗記しようという方法は、大学センター試験を受ける段階では必要ないといえるでしょう。

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