学習計画

学習計画の立て方を知ろう!

学習計画の立て方は、中学・高校受験であれ、大学受験であれ、かならず必要となります。
もちろん専門学校や大学院の院試もそうですし、弁護士や司法書士、行政書士、税理士、医師、看護師、宅建、一級建築士、不動産鑑定士などの難関資格試験の合格を目指す場合においても、勉強計画は成功のための肝になります。

 

正しい方法で学習計画を立てさえすれば、あとは、それを淡々と実行に移すだけです。そうすれば、高い確率で合格を勝ち取ることができることでしょう。問題は、計画どおりに実行できるかどうか・・・ここにすべてがかかっています。やはり人間ですから、受験勉強だけの毎日に嫌気がさすこともあるでしょう。
そういった点も考慮して、無理のない学習計画を立てることが大切です。

 

それでは受験勉強法としての出発点である計画を立てるには、どのような点がポイントになるのでしょうか?それは以下の点に集約されます。

 

  1. まずは最終目標を決めてイメージする
  2. そこから逆算して、目標を細分化していく
  3. 最終的には1日のノルマ、習慣にまで落とし込む
  4. 詰め込みすぎない
  5. 緩急のリズムをつける

まずは目標への道筋をイメージする

学習計画の立て方の手順としては、まずは大目標を定めます。大学受験に合格するとか、司法試験を突破する、TOEFL(トフル)、TOEIC(トイック)を制覇するなどですね。

 

つぎに、それを達成するためには、どうしたらいいかという「戦略」を考えます。どれだけの問題集をこなすべきか、どのくらいの模試を経験すべきか、などを考えるのです。難関の公立・私立大学や国家試験を受験するのなら、相当な勉強量と勉強時間が必要になります。

 

戦略を練るさい、自分の頭で考えるのではなく、まず受験経験者の話を聞くと効果的です。
しかも、できるだけ早い時期に聴くことをオススメします。そうすることによって、その人は、どのようなことをして試験に合格したのか、という道筋が明瞭にイメージできます。あとは、それにならって自分も進んでいけばいいだけだからです。ですから予備校で先輩の話を聴いたり、合格体験記を熟読することが、すべての出発点です。

 

芸事や武道でいえば、まずは先輩の上手な動きを眺める「見取り稽古」から始めるといったらいいでしょうか。ゴルフなら、まずはタイガーウッズなどの「プロ動き」をDVDなどで観るわけです。最初にそうしないと、「自分の悪い癖」がついてしまうだけです。時間を無駄にしないためにも、この点は大切です。

 

1週間や2週間、あるいは1か月くらいかけてでも、合格体験記を熟読し、完全にイメージできるまでに読み込む・・・そのくらいでいいと思います。そのあいだ勉強できなくても・・・。最初の戦略が間違っていたら、そのあとの受験勉強が水の泡ともなりかねません。ですから戦略、作戦の部分は、受験勉強法においては、もっとも大事な肝なのです。

 

合格体験記や先輩の話からイメージできたら、それを自分のこととして具体的に落とし込んでいきましょう!いつまでに、どの受験参考書をマスターする、志望校の学部の赤本を徹底的にマスターする、などなど。イメージを描いてから、詳細なこと、具体的なことに入っていく・・・これは効率的な勉強法といっしょですね。いきなり丸暗記すると実際には使いものになりませんが、概要理解から入っていけば、それは長期記憶として定着し、確実に自分のものとなります。それと同じ考え方で、学習計画を立てていけばいいのです。

目標を細分化していく

学習計画の立て方として、ゴールまでの道筋がイメージできたら、次の段階として、具体的な中目標・小目標を設定していきます。勉強方法でも、概要理解ができてこそ、具体的な暗記や記憶をしていきます。それと同じ流れですね。

 

たとえば高校2年生の最初の時期にいるとしたら、大学センター試験や大学別試験まで丸2年ほどあります。でも、ぼーっとしていたら2年など、あっという間です。そこで、この場合だったら、まず1年ずつ区切ります。高2の間は、何を勉強していくのか?という学習計画を立てます。そして高3も、同様に計画を立てます。とりあえず計画を立てておき、進行具合によって、あとから修正していきましょう。思い通りに進んでいくことは、まれだからです。そのへんは融通を利かして、柔軟に計画を立てることがポイントです。

 

高校3年のはじめに大学受験を始めるとしたら、この場合も半分、つまり半年ずつに区切ります。そうすることによって、1年間という、いっけん短い期間であっても、内容の充実した時間を過ごせるようになります。この考えは1か月単位、1週間単位、1日単位でもいえることです。

 

以上のように大目標を、どんどん細分化していき、最終的には毎日のノルマを決めましょう!
ここまで計画を細分化することができて、はじめて翌日から始動できます。

 

前述しましたが、自分が立てた学習計画のとおりに事が運ぶことは、まれです。
実行しながら、修正していくことが大事です。テキストや教科書を読み切るのに、思いのほか時間がかかった、などですね。1か月間でマスターしようと思っていたけれど、実際には2か月かかった。このような事態が起きたりします。このように「計画→実行→結果→修正」を繰り返していくことで、自分の力量や性格がわかってきます。そうすると、だんだん修正の数が少なくなっていきます。

詰め込みすぎは厳禁

学習計画を立てるときは、あれもしよう、これもしようと、詰め込みがちになります。
しかし、それを実行するのは「未来の自分自身」です。集中力を持続できる限界の時間、脳のスタミナの容量をよく考えて、計画を立てていきましょう。

 

受験勉強の開始時には、たいてい自分の実力以上のことを計画しがちですから、6、7割くらいに緩めた計画を立てることがコツです。このくらいの「ゆとり」で計画を立てておけば、前述したような修正をする手間も少なくなります。

 

また、あまりに詰め込みすぎてしまうと、ストレスがたまります。受験勉強は長い闘いです。そのようなストレスは慢性的なものとなり、副腎皮質からコルチゾールというストレスホルモンを分泌させます。それは血糖値や血圧を上昇させ、内臓脂肪を増やします。勉強していると運動不足になりがちですが、それも手伝って、脂肪がついてきて太る危険が出てきます。

 

それだけなら、まだいいですが、長期的にストレスがかかると、コルチゾールが脳の海馬の働きを弱めてしまいます。海馬は記憶するときに欠かせない部分。つまり受験勉強で不要にストレスをかけてしまうと、記憶力が低下していってしまうのです。健康まで害する結果となるので、過剰なストレスがかかるような学習計画の立て方は間違っているといえるのです。

緩急のリズムをつける

勉強の計画を立てるときは、このように詰め込みすぎないことが大切です。
とはいえ、どうしてもやることがたくさんありすぎて、それどころではないという場合もあるでしょう。というか東大や京大、慶大、早大、同志社、東京理科、立教、上智、明治、中央、関学など、有名大学に合格しようと思ったら、1日5時間以上は必要となります。難関の国家資格もそうですね。

 

そのようなケースでは、ぜひ緩急のリズムを付ける、ということを心がけてみてください。
たとえば1週間に1度は、まったく勉強しない日を設ける。いっけん思い切った方法に見えますが、そうでもありません。受験日まで1日も休まずに勉強し続けると、それこそストレスがたまり、記憶力が減退する可能性があります。それでは本末転倒です。そこで、たとえば日曜日だけは何もせずに、カラオケにいったり、ウォーキングしてみたり、友達と遊ぶことに没頭するのです。

 

1週間に1日だけ、まったく勉強しない日を設けることによって、その日が楽しみになり、ほかの6日間における受験勉強のモチベーションを上げることになります。外発的動機ですね。犬で言うと餌をあげるから、芸事を覚えるわけです。自分に対するご褒美を設けて、やる気を引き出すのです。

 

また1日中遊ぶことによって、こんなことしてられない!勉強しなければ!という気持ちが、ふつふつとわいてきます。その気持ちも、翌週からのモチベーションとなります。遊んだ翌日はリセットされているので、新たな気持ちで勉強に取り組めるという効果もあります。心理学でいう初頭努力ですね。何事もやり始めは、集中力が増すのです。週に1度も休みを取らなければ、このような効果は得られないでしょう。

 

以上のような緩急のリズムは、1日の中でも行ないましょう。
つまり1日8時間勉強するとして、ずっと休憩なしに続けるのではなく、1時間(60分)程度で一区切りにして、休憩をはさみつつ学習していくのです。これによって、前述したような「初頭努力」の効果が発揮され、集中力が増す瞬間を多くできます。

 

このとき、まったく種類の異なる科目・教科を交互にスケジュールとして組めば、マンネリ化や記憶の干渉を防ぐことができます。数学をしたら物理ではなく、現代文や古文をするということです。漢文をしたら古文ではなく、英語の単語を暗記したり、といった感じですね。理系→理系ではなく、理系→文系→理系という流れにすると、記憶の干渉を防げますし、新鮮な気持ちで長時間、高い集中力を維持することができます。これによって、たとえ長い勉強時間であっても、慢性的なストレスをかけずに済むのです。これこそが賢い学習計画の立て方といえます。

 

人間は睡眠時にも、レムとノンレムという異なった状態を交互に繰り返しています。
緩急をつけることは、脳が求める特性なのです。学習計画を立てるさいには、ぜひ「緩急のリズム」ということを意識してみてくださいね。

 


 

 

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後記

学習計画は、勉強で結果を出すさいに、かならず必要となります。学習計画表というものをつくっておけば、効率よく勉強を進められます。そのさい図にして、目に見えるようにするとイメージしやすくなります。大学受験では教学社から、赤本手帳が出ているので、それを買うのもいいかもしれません。またエクセルをつかって、見やすく1年間の表、グラフをつくるといいかもしれません。視覚的に、現在地を把握できます。大学院の院試でも学習計画書を求められますし、人間が行動を開始する前には、かならず計画を立てるということは、どこでもいっしょです。企業の理念や目標、スローガンもそうですね。そこからマーケティングの目標が導き出されます。概要から詳細へ・・・これが学習計画のコツです。
ネットでは学習計画表のサンプルとか事例、カレンダーを探している人が多くいます。そのほか英語の計画の立て方、sfcなどなど。いろいろな人が書き方を探しています。でも、提出する場合をのぞいて、自分がわかりやすければ、それでいいのです。そのためには、紙におおまかに書くのでもいいでしょうし、エクセルなら正確に書くことができます。
計画倒れにならないためには、最初の段階で時間をかけることがコツです。あとは余裕を持たせて作る、柔軟に修正を加える、といったところでしょうか。もちろん、絶対に達成する!という強い意思が大切なのは言うまでもないことでしょう。その意味でも、最初の段階で合格体験記を読んで、自分のなかに、しっかりとしたイメージを作っておくことが大切になるのです。合格体験記は、最初の段階だけではなく、受験勉強の途中でくじけそうになったときなどに読み返すことで、モチベーションの維持に役立ちます。

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